環境に配慮した梱包って?

管理人あさひの「梱包」についてもっと詳く知っとこ!ブログ

段ボールの普及

2020.07.10

段ボールというのは今では梱包資材や包装資材として普及していると言えますが、その歴史は古いようで、19世紀のイギリスでの開発が始まりと言われています。
日本での製造販売というのは明治から始まったとされています。実はその当時からすでに「段ボール」と命名されており、意外にも歴史的な背景があると言えるでしょう。
しかし、その当時は段ボールを製造するためのコストがとても高かったこともあり、当時は安く入手可能であった木箱の方が梱包や包装の資材としては主流であったようです。
しかし、木材の価格が高騰したことにより状況が変わり、木箱よりも安くなった段ボールが普及することになったようです。みかんや梨などの成果物に段ボールが使用されるようになったのは昭和の時代で、リンゴの包装資材としても段ボールの使用が見られ始めたと言われています。
しかし野菜に関しては紙袋などが利用されていたようです。段ボールの一番のメリットというのは、木箱よりも軽く、なんと言っても折り畳めるという点ではないでしょうか。資材として大量に仕入れてもかさばらず、また、ラベルなどを別に発注しなくても段ボール自体に印刷することができるため、余計なコストを削減できたという点も普及につながった点と言えるでしょう。
包装資材専門の問屋なども、この時代から段ボールの取り扱いが増えたと言われています。
しかし段ボールは頑丈ではあるものの、結局は紙ということで強度としては木箱に劣るという点から、様々な業者が耐久性の改善を目標に開発されてきたと言えるでしょう。こう言った変化を経る中で、次第に大手の製紙メーカーが取り扱うことが大きくなり、包装資材問屋としては手を引くと言ったところも多かったのではないでしょうか。
その結果、小包装と言った点に特化することができ、食品包装技術の飛躍につながったと言えるかもしれません。